この場所でお店を構えて一年半ほど、まだまだ若輩者なんですが、たまにお客様からお直し代を提示した際「安いですね」
と言われる事があります、たまーに。
別にそんなに安くしているつもりはありませんが、そう言われると内心「あ、もうちょっと高く設定すりゃよかったかな」なんて想いも一瞬頭をよぎりますが慌てて煩悩を打ち消します。
当然手間や時間のかかる物はそれなりの金額になってしまいますが、あまり金額が高いとお直しに対しての敷居が上がってしまう気がして。
以前にも書きましたが、既製品とオーダー製品の「間(あいだ)」を埋められるのがお直しだと思っているのでむしろ敷居は下げたい、もっとポピュラーなものになってもらいたい。
おおまかなサイズのものを自分のサイズに、ありふれた服をもっとパーソナルなものに。
10年後とは言いませんが、20年後くらいには洋服はお直しをして着るのが当たり前、という世の中になっていたら、と思っているので。
そんな先の未来はアパレル業界繊維業界小売業含めいったいどんな世界になっているのでしょうか?
今からは想像もしていない未来かもしれませんね。