うまい事やってんなー、と思うのはイタリア系ブランドのものでよくある洗い加工してあるジャケットやトラウザース。
かちっとしすぎず、それでいて綺麗目にみえる使い勝手の良さそうなお洋服なんですが、お直しする際は気をつけたいところがあります。
そもそもこれは白い生地を白い糸で縫製して形にした後、全体を染料に浸けて、洗って、乾燥させているのだと想像しますが、故にサイズを拡げたり出したりが難しいのです。
表から見えない部分や布が重なっている所などは染料が入りきれていないのか、白く残ったりしています。
ズボンのウエストを拡げたりすると見えなかった部分が表に出てくる為、見た目的にやや問題が生じてきます。
詰める方向であればまだ対応できます、それでもステッチの当たり部分が無くなってしまったり、糸をほどいたり付属部分を移動したりする際に前述の問題が出てくる事もあります。
洗い加工の商品を購入する際は(かっこいいんですけど)その点注意が必要かと思われます。
これはとあるパンツのウエストの後部分
縫い代はあるのでお腹〜お尻周りは出せるのですが、縫製されていた糸を解くと、縫い目の部分が白く残っています。
これが厄介な所。
後染めなのかどうか確認する時は、布が重なってる箇所や奥まったところをグイッと拡げて縫い目の際や縫い糸自体に白い部分が見えたら後染めですね。