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裾上げ考

  • remadeservice
  • 2019年3月11日
  • 読了時間: 3分

裾上げ考   *2019年3月の記事の再投稿です 最近数年ぶりにスーツを購入しました。 サルトリア・ラファニエッロのメジャートゥメイド(パターンオーダー)です。 袖とパンツの裾はあえてアンフィニッシュにしてもらいました、ハンドホール(手穴かがり)とモーニングカットのダブル仕上げにしてみたかったからです。 普段お客さんにしている作業を自らの服に施してどんなものか確認をしたかったというところが本音です。

裾はフィッティングの際、おまかせで東氏にピンを打ってもらったものの、あとから計ったら少し短く感じたためあらためて自らピン打ちし直そうとしました、が、ズボンを履いて裾にピンを打つという行為は体の硬い人間にとって大変困難なものでした。 いや、体が柔らかくても難しい。 体を折り曲げると裾が上がるから。 ま、なんとか決めた位置で『4,5センチ幅ダブル、モーニングカット』で仕上げる事にしました。

(暗くて分かりにくくスイマセン、シルエットに注目してもらえたら)

自分が打ったピンに自信が持てなかったのか、気持ちがブレて、モーニングカットがやや浅い感じに仕上がったかな、という状態。

ただ、長さとしては個人的に(特に後ろ側は)こんな感じが好みです。 私はふくらはぎがかなり太くて細いパンツは履けないのです、今回のパンツもツープリーツで細すぎず太すぎず自然にゆとりのある分、ふくらはぎからドレープがかった感じで落ちてくれているのが良い感じだと思っています。 だが、後ろ側は良いとして、前側の布のたるみが気になる。 通勤中、世のビジネスマンのパンツ丈を観察していましたが、見た目に気を遣っているように思える人は短めの丈が多いように感じました。 ソックスが見えるくらい、『くるぶしの下』くらいの丈。 私はスーツの場合それより長め、立っているときには靴下が見えない長さがいいと思っています、あくまで個人的に。 裾を水平にして(これが普通通常の仕上げなのですが)後ろ側を隠そうとすると前側がかなりダブつきます、その為前側を上げて裾を斜め(モーニングカット)にするのです。 おもにフォーマルなシングル仕上げに使われます。 ただ最近はサルトリア仕立てに倣い、ダブル(ターンナップ)仕上げにもモーニングカットがされるようになりました。 なかなか技術的にも難しく手間もかかってしまう為、作業可能なお直し屋は少ないかもしれません。 それを今回自分のズボンでやってみました。 で、長さがやはり気になるので前側だけをもう少し詰めてみようと思い、計ってみるとやはり傾斜が甘い。 通常、前後差が2センチ(前を1センチ上げて後を1センチ下げる)くらいなのに1センチしかない。

後の丈はそのままに、もうちょっとしっかり斜めにしました。

1センチ程度ですがそれでも変わったとおもいます。

また、内側の『靴擦れ』の当て布については個人的に好みの方法の『綿テープを一周』つける方法にしました。

このやり方も様々ありますが、こうする事でダブルの安定感が増すのと裾のクリース(折り目)が安定し易いと思ったからです。

この辺りは履き続けて実際どうなのか検証したいところです。

 
 
 

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